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ネパールとはどんな国
国と民族 経済、教育、文化 生活

2.ネパールの経済、教育、文化

2.1 経済的に貧しい一方で豊かな国ネパール

労働人口の66%が農業に従事しており、食料はほぼ自給しています。しかし、経済的には外国援助、観光収入が主な外貨収入です。

ネパールには神秘のベールにつつまれた国というイメージがあります。その神秘性はヒマラヤを有する山国であることに起因しているかもしれません。一方、製造業がほとんどない経済的に貧しい農業国というというイメージもあります。GDPの4割を農業が占めており、国民一人あたりのGDPは約3.5万円程です。数値的にはアジア経済で下位の国となっていますが、その一方で我々日本人が失ってしまったある種の豊かさを持ち続けている国です。

2.2 子供と教育

教育制度は小学校が5年、中学校が2年、高等中学校が3年です。小学校の入学資格は4歳以上となっており、1998年には就学率が90%以上となっていますが、家庭の貧困に由来する労働力として、子供達も働かなくてはならない為、中途退学が非常に多く、卒業するのは3分の1位です。女性徒はもっと少なく、識字率も40%位で女性は25%位です。成人(15才以上)の識字率は48.6%(2003年)で、女性はさらに低くく、読み書きが出来ないポーターも見られます。

2003年の統計で、平均寿命は60才、一世帯当たりの子供の数は5〜8人と多いです。乳幼児死亡率は出生1000人中61人、そのうち5才未満だけみると82人に達します。自然の摂理か、山の家族は多産で子供の数の多いのに気づきます。現在では改善されつつあるもののまだ多産多死の状況が続いているのが現状です。

トレッキング中に出会う子供たちの笑顔は、この国の将来の明るさを感じさせてくれます。貧しさの中に豊かさを感じてゆくのもトレッキングの楽しみの一つです。

2.3 ネパール人と踊り

ネパールの多くの民族・集団でも独自の踊り(フォークダンスのような踊り)をもっています。トレッキングの途中でポーター達の陽気な踊りに引き込まれる可能性もあります。ネパール人は総じて音楽好きです。ポーター達も陽気に歌ってくれるかもしれません。お返しに陽気な歌(踊りが入ればさらに楽しい)を用意しておけば、トレッキングもより楽しく盛り上がります。

昔は村から村へサーランギまたはサーリンダ(木彫りの弓奏楽器)を弾きながらガイネ(職業カーストとしてのさすらい歌師)が行き交っていました。今では、カトマンドゥ市内で観光客むけの演奏が聞けるかもしれません。

2.4 ネパールの国立公園

ネパールには国立公園としてエベレスト(ネパール語ではサガルマータと言う)、ランタン、アンナプルナの山岳自然公園、チトワン、ハルディアの野生動物公園、ララ湖周辺の湖沼自然公園があります。この地域に外国人が立ち入る場合には入域許可証が必要です。

2.5 ネパールの世界遺産

驚いたことにネパールには世界文化遺産が9つ、自然遺産が2つもあります。そして、ルンビニ以外の8つの世界文化遺産が、カトマンデゥ盆地一箇所にまとまっているというのは、世界に例を見ません。その歴史や文化に触れることもトレッキング同様興味ある旅の対象となるでしょう。

*世界文化遺産
 1)Lunbini/ルンビニ(カトマンドゥの南西約200kmにある町、お釈迦様の生誕地)
 2)Pashupatinath/パシュパティナート寺院(ヒンドゥ教の聖地)
 3)Hanuman Dhoka/ハヌマンドカ(カトマンドゥの旧王宮)
 4)Patan Durbar Square/ダルバール広場(パタンの王宮前広場)
 5)Bhaktapur Durbar Square/ダルバール広場(バクタプルの王宮前広場)
 6)Swyambhunath/スワヤンブナート寺院(通称、目玉寺)
 7)Boudhanath/ボダナート寺院(チベット仏教の大仏塔)
 8)Changnarayan/チャングナラヤン寺院(バクタプルとナガルコットの間にある寺院)
 9)Panauti/パナウティ(バクタプルの南東にある古い村)

*世界自然遺産
 1)Sagarmatha National Park/サガルマータ国立公園(ヒマラヤの核心部クーンブ山群一帯)
 1)Royal Chitwan National Park/ロイヤルチトワン国立公園(カトマンドゥ南西インド国境に接する自然公園)

※1972年ユネスコの「世界の文化遺産及び自然保護に関する条約」(世界遺産条約)の制定に基づき「世界遺産リスト」に登録された「世界共通の大切な財産」を「ユネスコ世界遺産」といいます。世界遺産の保存、維持、管理の責任は当事国にありますが、国際的な協力のもとで後世に引き継いでいくべきものとされています。対象は「文化遺産」「自然遺産」「文化自然複合遺産」があります。。2003年文化遺産は582、自然遺産は149、複合遺産は23、合計754ですが、2006年には合計830件に増加しています。危機遺産指定は31件です。

2.6 ネパールの交易

ネパールでは北方のチベット高原、南方のインド亜大陸の双方を結びつけるヒマラヤ越えの伝統交易が展開され、今も続いています。トレッキングの途中にこの交易の一隊と行き交うチャンスがあるかもしれません。この交易の基盤はチベットで産する塩とネパール丘陵地帯で産する穀物の交換です。歴史ある交易路の一つは、アンナプルナとダウラギリの間を縫うカリ・ガンダキ沿いの道で有名です。


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