HOMEへ 旅の情報館へ
ネパールとはどんな国
国と民族 経済、教育、文化 生活

3.ネパールの生活

3.1 カトマンドゥとゴミ

 素晴らしい眺めのヒマラヤと対照的にカトマンドゥの街は騒々しく空気も良くありません。特にゴミの問題は深刻です。発展途上国にありがちな行政の対策の遅れと共に、カースト制による弊害からゴミがなかなか片付けられないのです。つまり、不浄なものと考えられているゴミは清掃人カースト以外の人が触れてはいけないものなので、市民がゴミを清掃するというようなことは無いのです。

 日本から来たばかりの時には道端のゴミが気になるものですが、こういう背景を理解していただき、道端のゴミには無関心になるよう努めてください。カトマンドゥの街を出てヒマラヤに行けば新鮮な空気と素晴らしい眺めが待っていますから。

3.2 カトマンドゥと水

ライフラインの中枢を占める水道・電気・電話はネパールでは十分に機能していないのが現状です。大きな都市を除き特に山間部の村々には、水道も電気もないのが大半です。カトマンドゥでも停電や断水は日常茶飯事でになっています。給水されても時間給水が当たり前で、ホテルやレストランは屋上に大きなタンクを備えて断水に備え、自家発電装置を設けて停電に備えています。

日本のように、直接飲める水が24時間いつでも給水されることなど、ネパールでは夢のまた夢です。水がなくなったら一般の人はヒティという公共の水汲み場から運ぶか、水道公社の給水車が来るのを待つことになります。お金持ちは民間のタンク車に山地の美味しい水を汲んで運ばせるのですが、1回の費用は900ルピー(1,800円位)と一般人には高嶺の花です。水質は極めて悪いです。断水と送水圧力の不足から汚れた地下水がパイプの破損個所を通じて逆流しているからなのです。

日本政府の援助でここ数年浄水場や配水関係の工事が進んでいます。カトマンドゥ盆地に4ヶ所の浄水場も完成しました。ネパール人の健康に直結する素晴らしい援助を今後も継続して欲しいものです。

山奥にも人が住み、家畜を飼っています。ですから山奥でも川の水は飲めません。多くのトレッキング・ルートではミネラル・ウオーターが容易に購入できるので、トレッカーはもっぱらこれを利用します。購入できない場合は、湯冷ましをスタッフに提供して貰うのが安全です。都市でも同様で、大きなホテルなどで部屋に用意されている濾過した水も飲まないほうが安全です。煮沸消毒して飲用に供しようとしても、1300mの標高のカトマンドゥでは沸点が100℃に達せず、15分以上も沸騰させないと安心できないのでご注意下さい。

3.3 ネパール人の食事

食事は床の上に座って手で食べるのが普通です。現在はチャムチャー(スプーン)を使う人も増えてはいますが。男女ともあぐらをかくが立て膝をすることもあります。ステンレスの皿に盛られたご馳走は、ダル(豆のスープ)、バート(白飯)、タルカリ(おかず)、アチャール(漬物)です。手でタルカリ類を飯の方に引き寄せ、ダルもご飯にかけます。そして指で混ぜ合わせて一口大にして口へ運ぶのです。指先をなるべく汚さないのが上品な食べ方になります。

注意が必要なのは、食べ物に対する不浄です。物を食べた手を大皿や鍋に入れると、中身はけがれて誰も食べられなくなってしまうのです。その為、給仕役がいるのです。家庭ではおかみや娘達が鍋や大皿を持ってお玉でつぎたします。トレッキングでの食事ではキッチンボーイにまかせるのですが、少し気配りが必要かもしれません。

ネパール人の食事の量はとても多いです。また、我々トレッカーに対しても沢山食べてもらうことがもてなしと考えていますから、「アリカティ・カヌス(少し召し上がれ)」「アリカティ、アリーカティ(すこし、ほんの少し)」と勧めてきます。本当に十分ならば「プギョ」と言って手で皿を覆うのが良いでしょう。高所では消化不良になりやすいので過食には注意しましょう。

はラクシュミ女神の化身で神聖な動物なので特に山地では牛肉を食べない習慣があります。チベット系の人には関係ないのですがそれでもあまり食べないようです。ヤギ、羊、豚、ニワトリがよく食されています。水牛も時には食べます。魚は川魚以外ほとんど食べないようです。

蕎麦の原産地は中央アジアなので、ネパールでもそば粉は出来ます。カトマンドゥには日本で修行したネパール人が経営する日本蕎麦屋があります。これが山から下りてきた日本人トレッカーには、涙が出るくらい美味しく、嬉しいのです。市販のガイドブックにものっていますので、お試しあれ。

ネパール料理の定義はなかなか難しいです。インドやチベットの影響を受けて独立性に乏しいからだと思います。味付けもシンプルで塩、チリ、にんにく、生姜、ダニャ(コリアンダー)で炒めるか、煮るかしたものがほとんどです。

チベット料理は、ボジャスマ(バター茶)、チュラ(乾燥チーズ)、ツァンバ(チベット風オートミール)、トゥクパ(チベット風うどん)、ジャガイモのロティ(薄焼きパン)、ディロ(そばがきなど)があります。チベット茶(バター茶)は塊まりのお茶をほぐして鍋で煮ます。色が濃くでたら濾してドンモという竹筒にいれバターとミルク、少々の塩を加えて木製の棒をピストンの様に上下して攪拌して出来あがりです。栄養たっぷりな飲み物です。

ネワール料理は、手の込んだものが多いです。中に肉を詰めた餃子風のモモをスパイシーなトマトソースをつけて食べるのが代表的なものです。小麦とスパイスを溶いたものをヤギや水牛のすい臓に詰め茹でるか蒸して固めたソンシャーグは酒の肴にお勧めです。このところネパールでは、インスタントラーメンが滅法はやっています。

注目のチベット料理はギャコック(Gyakok)です。ホウコウ鍋に肉や野菜をギューギューに詰め込んで炭火で煮ながらチリソースをつけて食べます。食べても食べても中から肉や野菜が出てくる(?)ので、フーフーというよりヒーヒーといって食べるらしいです。一度挑戦してみてはいかがですか。

3.4 ネパール人の服装

関西空港からのネパール航空のスチュワーデスはサリーチベッタンドレスで「ナマステ」と迎えてくれます。カトマンドゥについて印象的なのは独特の帽子。ズボンもシャツも西洋風でなくネパール風です。街中では普通のシャツに背広、ズボン姿の男性、ジーンズの若者も多くなっています。しかし、クルタ(ルーズなシャツで胸元まではだけている)やドティ(腰巻き、女性と異なりほとんど白色、一周巻き、前方から後方へと股をくぐらせ腰のところに引きつける)なども見られます。女性は、色鮮やかなサリー、パンジャビードレス(色鮮やかでクルタよりもルーズで膝までくるシャツ、スルワルと肩に軽くかけるショール)もあります。




前へ 戻る

 Copyright (C) 2007 FUJI INTERNATl0NAL TRAVEL SERVICE, LTD. All Rights Reserved.